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リアルスティール産駒の傾向分析 | 血統表からわかること

2016年のドバイターフを制し、国内外でその実力を見せつけた名馬リアルスティール。

そのしなやかなフットワークと瞬発力は、父ディープインパクト譲り。そして、母系に名牝「Miesque(ミエスク)」を持つ世界的な名血が流れる“選ばれしエリート血統”としても注目を集めています。

種牡馬としての歴史はまだ浅いものの、すでに芝の中距離戦を中心に、スピードとキレを兼ね備えた産駒が続々と台頭。

血統から読み取れるもの

5代血統表 リアルスティール

(父 10歳・母 6歳時産駒) 2012年 鹿毛 (安平町)

[Northern Dancer]   12.50% 5 x 4+5

🧬 父系から読み取れる特徴

父系から読み取れる特徴

■ 父:ディープインパクト
日本競馬史上最強の一頭とされる伝説的存在。
芝の中距離〜長距離(1600〜2400m)を得意とし、産駒には瞬発力・柔らかさ・切れ味が伝わる。

■ 父父:サンデーサイレンス
日本競馬の基礎を作った大種牡馬。軽い芝とスロー→瞬発力勝負に圧倒的な適性を持つ。

■ 母父:Storm Cat
パワーとスピードを伝える万能血統。ダートにも強く、短距離向きの要素も加わる。日本のスピード競馬にもフィットしやすい。

■ 母母父:Mr. Prospector
北米系のスピード&ダート血統の代表格。加速力や先行力に寄与。

➡️ ディープインパクト × Storm Cat × Mr. Prospector という黄金配合で、
「キレ」と「パワー」が絶妙にミックスされた“万能芝血統”といえる。


母系から読み取れる特徴

■ 母:ラヴズオンリーミー(Loves Only Me)
現役時代は未勝利だが、繁殖として超一流。リアルスティールだけでなく、ラヴズオンリーユー(BCフィリー&メアターフ優勝)も産んだ超名牝系。

■ 母系は名牝Miesqueを祖とする世界的な良血ライン。
Nureyev(ヌレイエフ)やPasadoble(パサドブレ)など、芝中距離で活躍する名馬の血がぎっしり詰まっている。

➡️ この母系は「クラシック〜古馬重賞向き」の資質を秘めており、
国内外問わず活躍するハイレベルな資質を持つ。


血統観点別・リアルスティール産駒の傾向予測

観点 評価
距離適性 芝1600m〜2000mがベスト。キレとスピードで勝負するタイプ。
馬場適性 芝向き。良馬場での瞬発力勝負に強いが、母父Storm Catの影響でパワーもあり、道悪も対応可能。
スピード 高いが、トップスピードの持続より「切れ味」に寄るタイプが多い。
成熟度 2歳戦からある程度動けるが、3歳以降の伸びが良い。
配合戦略 ディープ×Storm Catの王道配合は、母方にしっかりしたスタミナ血統を持つ牝馬との相性が◎。

📌 総評:
リアルスティールは「瞬発力×パワー×良血」の三拍子がそろった近代型エリート血統。

自身もドバイターフ制覇など海外G1馬として結果を出し、産駒にも国際舞台向きの資質が色濃く受け継がれています。

「ディープ産駒らしいキレ」がありつつ、「Storm Cat+Mr. Prospector系の前向きなスピード感」で日本の馬場にフィットしやすく、芝マイル〜中距離での安定感と勝負強さが魅力の血統です。