ラップパターン解説:前傾・後傾・イーブンを理解しよう

競馬ファンなら一度は聞いたことがある言葉
「前が止まらない!」
「前崩れだ!」
「瞬発力勝負!」
これらは実はすべて ラップパターン の違いから生まれるものです。
ここでは3つの典型的な流れを紹介しつつ、「あるある」な決着パターンを一緒に振り返りましょう。
前傾ラップ(\型)
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特徴:前半が速く、後半にかけてラップが落ちていく
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典型例:スプリントG1、高松宮記念やスプリンターズSでよくある展開
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ファンの声あるある:
「ハイペース!これは差しが決まるぞ!」
「前が総崩れだ!」
👉 例:2019年高松宮記念(ミスターメロディが差し切り)
前半3Fが33秒台で逃げ馬が総崩れ → 差し馬が一気に突っ込む展開
後傾ラップ(/型)
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特徴:前半はスロー、後半に一気に加速
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典型例:日本ダービー、天皇賞秋(東京2000〜2400m)での瞬発力勝負
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ファンの声あるある:
「前が止まらない!」
「脚を余した…」
「結局ポジション勝負かよ!」
👉 例:2017年日本ダービー(レイデオロ)
超スローで流れ、最後は直線だけの瞬発力勝負 → 好位で脚を温存した馬が勝つ
イーブンラップ(―型)
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特徴:前半から後半までほぼ均等なラップ
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典型例:皐月賞や有馬記念など、力勝負になりやすい舞台
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ファンの声あるある:
「消耗戦!最後まで脚を使った馬が残った」
「やっぱり強い馬が勝ったな」
👉 例:2020年皐月賞(コントレイル)
平均ペースで流れて、実力馬が順当に押し切る → 「やっぱり強い馬は強い」展開に
まとめ
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前傾(\型) → 「前崩れ」「差し決着」
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後傾(/型) → 「前が止まらない」「瞬発力勝負」
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イーブン(―型) → 「消耗戦」「地力が出る」
過去の名レースを思い出しながら、自分の予想にもこのパターンを当てはめてみましょう。
「展開の絵」が浮かぶようになれば、ラップ分析がもっと楽しくなります!
「型を知ったら、次は“なぜその展開になるのか”を数字で裏付けてみましょう。」
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