ダートレースにおける馬場状態の違いとラップの変化

芝と違い、ダートは雨が降ると「砂が締まって軽くなる」ため、時計が速くなるのが特徴です。
ここでは2015〜2024年の東京ダート1600を例に、良・稍重・重・不良でラップがどう変化するかを整理しました。
馬場状態別 出現頻度(東京ダート1600)
| 馬場 | 全体割合 |
|---|---|
| 良 | 約70% |
| 稍重 | 約21% |
| 重 | 約7% |
| 不良 | 約2% |
👉 芝と違って、ダートは稍重〜重の開催が意外と多い(約3割)。
そのため「道悪ダート」は予想の重要ポイントになります。
馬場別 平均ラップ比較(東京ダート1600)
| 馬場 | 前半5F | 後半5F | 前半3F | 後半3F |
|---|---|---|---|---|
| 良 | 60.77 | 62.52 | 35.61 | 37.36 |
| 稍重 | 60.44 | 62.19 | 35.43 | 37.19 |
| 重 | 59.82 | 61.32 | 35.16 | 36.65 |
| 不良 | 60.07 | 61.36 | 35.28 | 36.91 |
👉 良馬場から重・不良になるにつれて 全体時計が速くなる(=高速ダート化)。
芝と逆の傾向が出ています。
良馬場:持続戦、基本は前残り
平均ラップ:12.41-11.22-11.99-12.47-12.50-12.45-12.42-12.67
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特徴:前傾ラップ。前半速く、後半はバテ合い。
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有利なタイプ:逃げ・先行馬、スピード持続型。
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ファンあるある:「前が止まらない!」「差し届かず!」
👉 ダートの常識通り、先行有利が鉄則。
稍重:高速化が始まる
平均ラップ:12.39-11.14-11.90-12.37-12.63-12.40-12.18-12.61
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特徴:前半・後半ともに良より速い → 全体時計が短縮。
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有利なタイプ:先行馬、米国型スピード血統。
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ファンあるある:「時計が速い!」「前残り!」
👉 レコードが出やすいのもこの条件。
重:超高速ダート、先行天国
平均ラップ:12.36-11.05-11.74-12.22-12.46-12.42-11.99-12.42
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特徴:前半5F 59.8、後半5F 61.3 → 良より約2秒速い決着。
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有利なタイプ:逃げ・先行馬が圧倒的有利。差しはほぼ届かない。
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ファンあるある:「行った行った!」「先行馬天国!」
👉 人気馬がそのまま残ることが多く、波乱は少なめ。
不良:泥んこでも時計は速い
平均ラップ:12.42 – 11.07 – 11.80 – 12.42 – 12.55 – 12.34 – 11.72 – 12.47
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特徴:後半ラップは36〜37秒台。時計は速いが、消耗戦の要素もある。
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有利なタイプ:馬格のあるパワー型、前に行ける馬。
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ファンあるある:「前も止まらない!」「砂をかぶって嫌がった!」
👉 馬群に包まれる差し馬は不利。前に行けるかどうかが勝負のカギ。