フェブラリーステークスへと続く重要な前哨戦、根岸ステークス。 その運命を大きく左右する枠順が確定した瞬間、多くのファンの脳裏には「東京ダート1400m=外枠有利」というセオリーが過ぎったことだろう。 スタート直後に芝コースを長く走れる外枠が、ポジション争いで優位に立てるという物理的な側面は確かに存在する。 しかし、今回に限って言えば、その定説がそのまま各馬の有利不利に直結するとは限らない。 16頭それぞれの馬が背負った枠順の意味を、最新の状態と照らし合わせながら深く掘り下げていきたい。 根岸ステークスの枠順を単なる数字だけで見てしまう前に整理したいポイント 一般的に、このコースでは「内枠は揉まれて不利」「外枠はスムーズに運べて有利」とされる。 しかし、SNS上の議論でも指摘されている通り、過去のデータを見ると1枠の複勝率が極端に低い一方で、大外8枠の馬が人気薄でも掲示板に載るケースが散見されるなど、単純な図式では割り切れない違和感がある。 特に、差し・追い込みが決まりやすい展開になった場合、内枠で脚を溜めた馬が直線でインを突くという選択肢も浮上する。 つまり、「枠順の有利不利」は、その馬の脚質や当日の馬場状態とセットで考えなければならないのだ。 枠順確定後の各馬について公式・報道で確認できる主要データ 内枠(1〜2枠)の注目馬 ウェイワードアクト(1枠1番) : 最内枠を引いたが、陣営は「好枠で先行有利」と前向き。坂路で好時計をマークしており、スタートを決めてハナを主張できれば、定説を覆す可能性を秘める。 オメガギネス(2枠3番) : 馬体重を絞って臨む今回は「中枠でバランス良い」との評価。内過ぎず外過ぎない絶好の枠から、自在な立ち回りが期待される。 中枠(3〜6枠)の注目馬 エンペラーワケア(5枠9番) : 馬体を増やしてパワーアップした印象。「外枠で直線伸びる」との陣営コメント通り、中団から外に出して末脚を爆発させるには理想的な枠と言える。 バトルクライ(5枠10番) : こちらも馬体を絞り、メンコ着用で集中力を高める。「中枠で展開次第」というコメントは、裏を返せば騎手の腕が問われる枠ということだ。 外枠(7〜8枠)の注目馬 メイショウカズサ(8枠15番) : 一般的には有利とされる大外枠だが、陣営は「大外で不利傾向」と慎重。コース形態の恩恵よりも、距離損を懸念している可能性がある。 サントノーレ(8枠16番) : 最外枠から「直線勝負」を狙う。ブリンカー着用で集中力を高め、外から豪快に追い込む競馬がハマれば一発の魅力はある。 今回の事象から見えてくる枠順の注意点と次の見方 ・ 視点の再構築 : 一般的な見方とは少し違って、今回の根岸ステークスでは「内枠=先行力のある馬にはチャンス」「外枠=差し馬には展開の助けが必要」と再解釈すべきかもしれない。特に、最内枠のウェイワードアクトが果敢に先行した場合、レース全体のペースが上がり、結果として外枠の差し馬が台頭するというシナリオも十分に考えられる。枠順そのものの有利不利だけでなく、それがレース展開にどう影響するかを想像力が問われる。 ・ 未来への視点 : このタフな東京ダート1400mで、不利とされる枠順を克服して好走した馬こそが、本番フェブラリーステークスでも真に信頼できる存在となるだろう。