競馬の血統表を眺めていると、必ず行き当たる名前があります。それが ロベルト(Roberto) です。 1972年の英ダービー馬であり、最強馬ブリガディアジェラードに唯一土をつけた馬として知られる彼は、種牡馬として「重厚さ」と「無類の勝負根性」を子孫に伝えました。 1. ロベルト系の最大の特徴:底力とパワー ロベルト系の馬を語る上で欠かせないキーワードは、 「パワー」「スタミナ」「道悪適性」 です。 荒れた馬場に強い: 他の馬が脚を取られるようなタフな馬場状態で、真価を発揮します。 叩き合いでの粘り: 直線で他馬と並んだ際、決して引かない勝負根性は「ロベルトの底力」と称されます。 急坂を苦にしない: 中山競馬場や阪神競馬場のような、最後に急坂が待ち構えるコースでの信頼度は抜群です。 2. 日本競馬を彩った名血の系譜 日本においてロベルト系は、サンデーサイレンス系(ヘイロー系)とは異なる独自の進化を遂げ、数々の名馬を輩出してきました。 代表的な種牡馬 特徴・主な産駒 ブライアンズタイム ナリタブライアン、マヤノトップガンを輩出。圧倒的なスタミナと爆発力。 グラスワンダー 栗毛の怪物。モーリスやスクリーンヒーローへと繋がるパワーの源泉。 シンボリクリスエス 漆黒の馬体。エピファネイアを通じて、現代の主流血統に「底力」を注入。 馬券戦略としての「ロベルト」 もし、あなたが予想に迷っているレースが以下の条件なら、ロベルト系の馬を探してみてください。 馬場が渋っている(稍重〜不良) 冬場の時計がかかるタフな馬場 中山2500m(有馬記念)などの非根幹距離・スタミナレース 「スピード決着では分が悪くても、泥臭い消耗戦になればロベルトの出番」——これは、現代競馬においても色褪せない鉄則の一つです。 結び:受け継がれる「野生」 サンデーサイレンス系の華やかなスピードが主役を張る現代競馬において、ロベルト系は常に 「最強の脇役であり、時にすべてを飲み込む破壊者」 として君臨しています。 エピファネイアやモーリスといった新世代の種牡馬たちによって、その「野生」は今もなお、日本のターフに刻まれ続けています。