2026年1月25日、冬の中山競馬場を舞台に伝統のG2「アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)」が開催されます。 芝2200mという、外回りコース特有のスタミナと立ち回りが問われる設定に加え、今年は有力な4歳世代と、意地を見せたい古馬勢が激突する非常に興味深いメンバー構成となりました。 金曜日に発表された枠順は、単なるスタート位置以上の「戦略的意味」を各馬に突きつけています。 AJCCの枠順を単なる数字だけで見てしまう前に整理したいポイント 一般的に中山2200mは「内枠有利」と言われます。最初のコーナーまでの距離が短く、ロスなく立ち回れる内枠が数字上の勝率で勝るからです。 しかし、 今回(2026年)に限って言えば、その常識を一度捨てて考える必要があります。 今週は中山開催の9日目。冬の寒さで芝の回復が遅れる中、内ラチ沿いの痛みは限界に達しており、有力馬が内枠に固まったことで「あえて荒れた内を避けるか、最短距離を強行するか」という過酷な選択を迫られることになります。 AJCCについて公式・報道で確認できる主要データ 注目馬:ショウヘイ(5枠9番): 昨年の日本ダービー3着馬。川田将雅騎手との再タッグ。陣営からは「2200mは重賞勝ちの距離。見直したい」と距離短縮への期待が語られています。 注目馬:ジョバンニ(2枠4番): 皐月賞4着の実績馬。松山弘平騎手。中山適性は高いものの、今回の内枠がどう作用するかが焦点。 注目馬:ドゥラドーレス(7枠14番): ルメール騎手。重賞で3連続2着と惜敗が続いていますが、外目の枠を引き「スムーズに運びたい」陣営の思惑と合致するか。 今回の枠順から見えてくる注意点と次の見方 ・ 誤解の解体: 「内枠を引いたジョバンニやマイネルエンペラーが絶好枠」という評価は早計かもしれません。荒れた馬場を考慮すれば、5枠9番という「真ん中」を確保し、馬場の良いところを自由に選べる ショウヘイ や、外から被せられずにルメール騎手がエスコートできる ドゥラドーレス の方が、実質的な有利を得ている可能性があります。 ・ 未来への視点: ここで「荒れた馬場」を苦にせず突き抜ける馬がいれば、それは春の宝塚記念(阪神ではなく、よりタフな開催最終盤の馬場)を占う上での最重要参考馬となるでしょう。 補足: 外回りコース(そとまわりこーす): 中山競馬場の芝コースのうち、第2コーナーから第3コーナーにかけて大きく膨らむ設定。スタミナだけでなく、コーナーでの加速力が問われる。