2026年、競馬カレンダーの変革の中で「プロキオンステークス」は大きな変貌を遂げました。 例年の夏・短距離という舞台から、1月25日の京都・ダート1800mという、寒風吹き抜ける淀の長丁場への転換。この異例の条件で行われる一戦において、ひときわ注目を集めているのがブライアンセンスです。 ホッコータルマエ産駒らしい質実剛健な走りと、母父ブライアンズタイムから受け継いだ底力が、この冬の京都という舞台でどのように響き合うのか。 ファンの記憶にある「夏のスピード決戦」とは全く異なる、重厚なドラマが幕を開けようとしています。 ブライアンセンスを単なる数字だけで見てしまう前に整理したいポイント 「プロキオンステークス」というレース名から、昨夏までの1400m戦のようなスピード勝負をイメージする方も多いかもしれません。 しかし、 今回に限って言えば 、過去のデータやレース傾向を一旦リセットして考える必要があります。舞台は京都の1800m、しかもタフな冬のダートです。ここで求められるのは、先行押し切りのスピードではなく、向こう正面からのロングスパートに耐えうる「心肺機能」と「持続力」に他なりません。 ブライアンセンスにとって、この条件変更は「追い風」となる可能性があります。 一般的な見方では「重賞のスピード」に課題があるとされることもありますが、今回の条件では、彼がこれまでオープンクラスやリステッドで見せてきた「バテない強み」が最大限に活きる設定です。 周囲がスピード不足を懸念する影で、実は最も「自走の型」に嵌まりやすい舞台が整ったという視点が、今回の整理における重要な鍵となります。 ブライアンセンスについて公式・報道で確認できる主要データ 基本情報: 父ホッコータルマエ、母ヒラボクビジン(母父ブライアンズタイム)。2020年3月16日生まれ。赤と黒の縦縞の勝負服(林正道氏所有)を背負う、現ダート路線の実力馬。 直近の実績: 2025年後半の師走ステークス(L)で2着。中団から長く脚を使い、勝ち馬に迫る堅実な内容を見せ、改めて1800m付近での安定感を証明。 最新状況: 陣営からは「冬場の体調も安定しており、京都の平坦コースもプラスに出るはず」とのコメント。冬のプロキオンSという新設条件に向けて、万全の調整が続けられています。 今回の事象から見えてくる注意点と次の見方 ・ 誤解の解体: 「プロキオンS=短距離馬」という固定概念を捨て、今年のこの一戦を「冬の中距離重賞」として定義し直す必要があります。ブライアンセンスがこれまで示してきた実績は、まさにこの「1800m」という距離においてこそ、最も信頼性が高いものです。 ・ 未来への視点: この冬の京都での走りは、春のフェブラリーステークスや、さらには年末のチャンピオンズカップといったダート大舞台へ向けた、彼の「真の適性」を決定づけるマイルストーンとなるでしょう。 補足: ホッコータルマエ産駒: ダートG1を10勝した名馬の血を継ぎ、叩き良化型でタフな馬が多いのが特徴。 京都ダート1800m: 1コーナーまでの距離が短く、向こう正面からのロングスパート戦になりやすい、スタミナと立ち回りの上手さが問われるコース。