春のクラシックを見据える若き牝馬たちが集う、第42回フェアリーステークス(G3)。 舞台となる中山芝1600mは、トリッキーなコース形態ゆえに、これまで数々の波乱とドラマを生み出してきました。 2026年1月10日、注目の枠順が確定。果 たして、この配置は各馬にどのような影響を与えるのでしょうか。過去の傾向と現在の馬場状態から、その有利不利を紐解いていきます。 フェアリーSの枠順を単なる数字だけで見てしまう前に整理したいポイント 中山マイルにおける枠順の有利不利について、「一般論」と「今回に限ったズレ」を整理します。 【一般論】中山マイルは「内枠有利・外枠不利」が定説 スタート地点が1コーナー横のポケットに位置し、最初のコーナーまでの距離が非常に短いのが最大の特徴です。そのため、外枠に入った馬はポジション争いで後手を踏みやすく、コースの外々を回らされる距離ロスが発生しがちです。特に多頭数になればなるほど、内枠のアドバンテージは大きくなると言われています。 【今回のズレ】Cコース替わりと馬場コンディションという「変数」 しかし、今回に限って言えば、単純な「内枠信仰」は危険かもしれません。今週から中山競馬場はCコースを使用。柵が移動したことで、内側の傷んだ部分がカバーされている可能性があります。一方で、JRAの発表によれば「直線の内めはやや荒れている」との情報も。内枠が絶対的に有利とは限らない、複雑な馬場状態が予想されます。 フェアリーSについて公式・報道で確認できる主要データ 確定した枠順と、直近の馬場情報を確認しましょう。 確定した枠順(一部) : 1枠1番 レオアジャイル(横山典弘騎手) 1枠2番 ピエドゥラパン(荻野極騎手) 2枠3番 トワニ(菅原明良騎手) 2枠4番 ビッグカレンルーフ(松岡正海騎手) 3枠5番 エゴンウレア(大野拓弥騎手) 3枠6番 トラスコンガーデン 最新の馬場状態(2026年1月10日時点) : 芝:良 コース:Cコース(今週から使用) クッション値:9.9(標準) 特記事項:柵の移動で傷みはおおむねカバーされたが、直線の内めはやや荒れている。 今回の枠順確定から見えてくる注意点と次の見方 ・ 誤解の解体 : 「内枠だから買い」「外枠だから消し」という単純な思考を一度解体しましょう。コース替わりによる馬場の変化、そして各馬の脚質や騎手の意識によって、「真に有利な枠」は変動します。内枠でもスタートで後手を踏めば包まれるリスクがあり、外枠でもスムーズに流れに乗れれば力を発揮できる可能性があります。 ・ 未来への視点 : このレースでの枠順による有利不利の結果は、桜花賞など今後のクラシック戦線における、同舞台(中山マイル)での戦い方を占う重要な試金石となるでしょう。 補足:用語解説 Cコース :芝コースの柵(ラチ)を内側から数メートル外に移動させたコース設定。内側の傷んだ部分をカバーし、馬場状態を均一に近づける目的で行われる。 クッション値 :馬場のクッション性を数値化したもの。数値が高いほど硬く反発力があり、低いほど柔らかい。9.9は標準的な硬さ。