春のクラシックへの登竜門として知られるきさらぎ賞。 2026年の今年は、少頭数ながらも粒揃いのメンバーが顔を揃えました。淀の芝1800mという、ごまかしの利かない舞台において、勝利の女神が微笑むのは「統計上の有利」か、あるいは「展開の妙」か。 ファンが最も注目する各馬の脚質と枠順の有利不利が、今年のレースをかつてないほど濃密なものへと変貌させています。 過去の歴史を塗り替える一戦となるのか、その核心に迫ります。 各馬の脚質と枠順の有利不利を単なる数字だけで見てしまう前に整理したいポイント 一般的に京都芝1800mは「内枠有利」が定石とされ、特に少頭数の場合は道中の折り合いがつきやすい内枠に支持が集まりがちです。 しかし、一般的な見方とは少し違って、今回のメンバー構成を見ると、逃げを宣言するコレオシークエンスの存在が、外枠に配置された実力馬たちに「外から被せる」という選択肢を与えています。 脚質が差しに偏る中で、誰がどのタイミングで動くのか。枠順という物理的な配置が、各ジョッキーの心理にどのようなバイアスを与えるかを再考する必要があります。 各馬の脚質と枠順の有利不利について公式・報道・最新SNSで確認できる主要データ 内枠勢(1〜3枠)の戦略 1枠1番 ゾロアストロ : 中団待機策。前走東スポ杯2歳Sで見せた上がり32.7秒の末脚は驚異。内枠(複勝率24.2%)を活かし、ロスなく脚を溜められるかが鍵。 2枠2番 エムズビギン : 先行脚質。未勝利戦で見せた最内を捌く器用さは、2枠(複勝率23%)という絶好枠でこそ輝く。 3枠3番 サトノアイボリー : 中団追走。3枠は複勝率26.2%と高く、内を見ながら進路を選べる好位置。 中枠勢(4〜6枠)の動き 4枠4番 ゴーイントゥスカイ : 先行持久型。4枠は複勝率22%と安定しており、有力馬を前に置く形が理想。 5枠5番 ストームゲイル : 中団脚質。5枠も複勝率24%とコース適性は高い。 6枠6番 コレオシークエンス : 唯一の逃げ脚質。6枠は勝率こそ低め(複勝率27%)だが、外から主張してハナを取り切れば展開を支配できる。 外枠勢(7〜8枠)の逆襲 7枠7番 ラフターラインズ : 中団差し。芝1800m【1-1-0-0】の安定感。7枠はやや不利(複勝率22%)だが、包まれない利点も。 8枠8番 ショウナンガルフ : 先行脚質。ホープフルSの敗戦から巻き返しを狙う。8枠は複勝率20%だが、このコースの外枠は先行力があれば不利にならない。 8枠9番 ローベルクランツ : 中団差し。大外枠から末脚を爆発させる形は、SNSでも「外枠有利な差し」として期待を集める。 今回の事象から見えてくる各馬の脚質と枠順の有利不利の注意点と次の見方 ・ 視点の再構築 : 今回に限って言えば、過去10年で差し馬が60%の勝率を誇るデータがある一方で、SNSでは「少頭数でのスローペースなら先行馬が止まらない」という議論が活発です。特に、内枠のゾロアストロが末脚を封じられるケースや、逆に外枠のショウナンガルフがスムーズに先行して粘り込むケースなど、枠順が脚質を「殺す」か「活かす」かの二極化に注目すべきです。 ・ 未来への視点 : このレースで「枠順の壁」を突破して自らの脚質を貫き通した馬こそが、皐月賞や日本ダービーでの真の主役候補として名乗りを上げることになるでしょう。 補足:関連用語解説 脚質(きゃくしつ) : レース中にとる走行位置の傾向。逃げ・先行・差し・追い込みに大別される。 上がり(あがり) : レースの終盤、主にゴールまでの3ハロン(約600m)のタイム。馬の瞬発力を測る指標。