2026 阪神牝馬ステークス レース後コメント|エンブロイダリー復活の逃げ切りと有力馬の明暗

投稿: 2026年04月13日 10:26最終更新: 2026年04月13日 10:26...

2026年4月11日、阪神競馬場で開催された第69回阪神牝馬ステークス(GⅡ・芝1600m)は、1番人気の支持を集めたエンブロイダリーが鮮やかな逃げ切り勝ちを収めました。

勝ちタイムは1分31秒6の好時計で、前走の香港遠征での大敗を払拭する力強い走りを披露しています。

2着には昨年のオークス馬カムニャック、3着にはルージュソリテールが入り、春の女王決定戦に向けた優先出走権を手にしました。

一方で、実績馬のアスコリピチェーノが2桁着順に沈むなど、波乱も含んだ一戦のレース後コメントを詳細に振り返ります。

鮮やかな逃げ切りを見せたエンブロイダリー陣営のコメント

1枠1番から絶好のスタートを切り、そのままマイペースの逃げに持ち込んだエンブロイダリー。手綱を握ったC.ルメール騎手は、レース前から馬のデキに自信を持っていたようです。

「休み明けで、どんな競馬になるのかと思っていましたが、返し馬で馬体の良さを感じました」とルメール騎手は振り返ります。

「1枠でしたから、良いスタートを切れたら逃げようと思っていました。リラックスして先頭に立って、マイペースで走れました。最後は余裕はありませんでしたが、止まりませんでした」と、相性の良さを強調しました。

また、同馬の距離適性についても「2000mまでは大丈夫です。ゴールまで伸びて、彼女の強さを見せてくれました」と太鼓判を押しています。

管理する森一誠調教師も、今回の逃げという選択肢については想定内だったと語ります。

「この展開も予想はしていましたし、国内では桜花賞以来のマイル戦でも上手に走ってくれましたね。上がりもまとめて強い競馬でした」と、マイル適性を再確認した様子です。

前走の香港では馬体の細さが懸念されましたが、「秋華賞から8キロの体重増も良かった」と状態面の回復を勝因に挙げました。

気になる次走については、ヴィクトリアマイル(5月17日・東京)または安田記念(6月7日・東京)を予定しているとのことです。

復活を印象づけた2着カムニャックと3着ルージュソリテール

2着に入ったのは、オークス馬のカムニャックです。秋華賞での16着大敗から、しっかりと立て直してきた姿を見せました。

川田将雅騎手は「前回よりはるかに我慢してくれました」と、精神面での成長を高く評価しています。

友道康夫調教師も、装鞍所からパドック、馬場入りに至るまでの落ち着きを収穫に挙げました。

「思っていた競馬をしてくれました。良かったんじゃないですか。特に精神状態が想定の範囲内でした」と手応えを口にしています。

今回の内容から「今日の競馬を見ると東京のほうが合っていそう」との見解を示し、中間に在厩のままヴィクトリアマイルを目指す方針を固めています。

3着に粘り込み、重賞で存在感を示したルージュソリテールの西塚洸二騎手は「よく頑張りました」と短く愛馬を労いました。

また、4着のクランフォードに騎乗した幸英明騎手は「最後までしっかり伸びていました。まさか勝ち馬がハナに行くとは思いませんでした。勝った馬は強かったと思います」と、勝ち馬の奇襲ともいえる逃げを称えています。

不可解な敗戦となったアスコリピチェーノらの誤算

その一方で、実績馬たちの伸びを欠いた走りはファンに大きな衝撃を与えました。

特に注目を集めたアスコリピチェーノは、まさかの10着という結果に終わっています。

鞍上の坂井瑠星騎手は「道中から追走が忙しく、勝負どころも全く反応がありませんでした。敗因がわからないです」と、戸惑いを隠せない様子でした。

同様に、8着に敗れたラヴァンダの岩田望来騎手も「ポジション良く競馬を運べましたが、敗因がよくわかりません。期待していたのですが」と言葉少なでした。

他にも、7着のエポックヴィーナスに騎乗した酒井学騎手は、敗れはしたものの収穫を感じていたようです。

「以前乗った時より口向きも良くなっていました。かなり乗りやすくなって、自己条件ならパスできると感じました」と、今後の見通しについて前向きなコメントを残しています。

また、6着カナテープの松山弘平騎手は「前残りの展開で、よく最後まで脚を使って頑張ってくれました」と、展開面での不利を指摘しました。

2026 阪神牝馬ステークス レース後 関係者コメントまとめ

2026年の阪神牝馬ステークスは、前走の大敗を乗り越えて状態を上げたエンブロイダリーカムニャックが、地力の高さを見せつける結果となりました。

特に勝ち馬のエンブロイダリーは、逃げという新たな引き出しを見せたことで、次走のヴィクトリアマイルでも有力候補の一頭となることは間違いありません。

一方で、アスコリピチェーノのような実績馬が全く反応を見せなかった点には、体調面や馬場適性など慎重な分析が必要となりそうです。

  • エンブロイダリー:逃げて快勝。マイル適性と精神面の成長を証明し、春のGI戦線へ。
  • カムニャック:精神面の課題をクリア。得意の東京コースで行われるヴィクトリアマイルへ向けて視界良好。
  • アスコリピチェーノ:まさかの大敗。本番に向けて立て直しができるかが焦点。

多くの馬が「本番は東京で」という意向を示しており、今回の上位馬たちが本番のヴィクトリアマイルでどのような走りを見せるのか、今から期待が高まります。