暦が2月へと移ろい、京都競馬場の直線に春を告げる風が吹き抜ける頃、クラシックへの登竜門「きさらぎ賞」が幕を開けます。 このレースは単なる重賞の一つではありません。 かつて多くの名馬がここをステップに盾や冠を掴み取ったように、選ばれし若駒たちが「自身の器」を世に問う儀式でもあります。 2026年の主役たちもまた、その血統背景や破格の落札額といった重圧を背負いながら、淀の1800mという絶妙な舞台に立とうとしています。 きさらぎ賞注目馬を単なる数字だけで見てしまう前に整理したいポイント 世間の関心は、どうしても「5億9000万円」というエムズビギンの落札額や、重賞実績といった分かりやすい数字に集まりがちです。 しかし、 今回に限って言えば 、少頭数ゆえのスローペースへの対応力と、京都外回り特有の「下り坂での加速」への適応を抜きには語れません。 実績馬が順当に力を示すのか、あるいは前走の敗因が明確な伏兵が、淀の長い直線でその本性を現すのか。 数字の裏側に潜む「条件の劇的な変化」にこそ、真の注目ポイントが隠されています。 きさらぎ賞注目馬について公式・報道・最新SNSで確認できる主要データ 最新の状態 : エムズビギン : 川田将雅騎手想定。500kgを超える雄大な馬体はパワーに勝る印象。1週前時点では順調な調整。 ゴーイントゥスカイ : 栗東滞在を選択。陣営からは「状態・体が良くなった」と前向きなコメントが出ており、前走の不利を払拭する構え。 ゾロアストロ : 東スポ杯2歳S2着の実績。初の関西輸送と右回りが鍵となるが、毛ヅヤの良さは高く評価されている。 コレオシークエンス : 1週前追い切りで、課題だった重心の高さに改善の兆し。 基本情報 : 血統 : コントレイル産駒(ゴーイントゥスカイ)やモーリス産駒(ゾロアストロ)など、現代のスピードと持続力を象徴する配合が揃う。 象徴的実績 : ショウナンガルフ(札幌2歳S覇者)を筆頭に、早い段階から完成度の高さを見せてきた実力馬が顔を揃える。 今回の事象から見えてくるきさらぎ賞注目馬の注意点と次の見方 ・ 視点の再構築 : 一般的な見方とは少し違って 、エムズビギンの「高額馬ゆえの期待」を一度横に置き、そのパワフルな馬体が現在の京都の高速馬場でどれだけ素軽く動けるかを注視すべきでしょう。「パワー型ではないか」という懸念も散見されますが、それを凌駕する推進力がこの舞台で開花すれば、クラシックの主役は確定します。また、ローベルクランツのように「前走の敗因が不可抗力(接触・ハミ抜け)」と明確な馬の巻き返しこそ、少頭数競馬での醍醐味となります。 ・ 未来への視点 : このきさらぎ賞で「自ら動いて勝ち切る形」を作れた馬こそが、皐月賞のみならず日本ダービーの舞台でも主役を張るための、最も確かな指標となるはずです。