新年最初の3歳重賞、シンザン記念(G3)。過去にはアーモンドアイやジェンティルドンナといった歴史的名牝もここから羽ばたいており、春のクラシックを占う上で非常に重要な一戦です。 まだキャリアの浅い若駒たちだけに、そのポテンシャルを見極めるのは至難の業。 しかし、だからこそ、彼らが日々積み重ねてきた「調教」の過程に、未来の名馬の片鱗が隠されているかもしれません。今回は、数字だけでは見えてこない調教の真実に迫ります。 シンザン記念の調教を単なる数字だけで見てしまう前に整理したいポイント 一般的に、調教は「速いタイムが出れば良い」と思われがちです。確かにスピードは重要ですが、3歳春という成長途上の時期においては、それ以上に見るべきポイントがあります。 今回に限って言えば 、注目すべきは「精神面の成長」と「順調度」です。 特に、フレグモーネ(※補足参照)で予定していたレースを回避し、ここが復帰戦となる有力馬モノポリオにとっては、久々の実戦に向けたメンタルコントロールと、身体の仕上がり具合が最大の鍵となります。 単に速い時計が出ているかだけでなく、騎手との折り合いはついているか、最後まで集中して走れているかといった点に注目することで、レースでのパフォーマンスをより正確に予測できるでしょう。 注目馬の調教について公式・報道で確認できる主要データ モノポリオ(牡3・美浦・森一誠厩舎) 基本情報 : 父エピファネイア、母父ディープインパクト。鞍上はC.ルメール騎手予定。 直近の実績 : 新馬戦を快勝後、アルテミスSを予定していましたが、フレグモーネのため回避。今回が復帰戦となります。 最新状況 : 1月7日の美浦Wコースでの追い切りにルメール騎手が騎乗。「真面目で操縦性が高く、ギアの上がり方が良い。マイルはちょうどいい」と高評価を与えています。順調に調整が進んでいることが窺えます。 その他の注目馬 カクウチ(牡3・栗東・小崎憲厩舎) : 藤岡佑介騎手を背に坂路を単走で追い切り、力強い動きを見せています。 エイズルブルーム(牝3・栗東・坂口智康厩舎) : 池添謙一騎手が「良い感触」とコメント。時計も速くなっており、状態の良さが伝わります。 今回の調教から見えてくる注意点と次の見方 ・ 誤解の解体 : 「ルメール騎手が絶賛=勝利確定」という単純な図式は危険です。あくまで調教での感触であり、実戦、特に復帰戦特有の難しさがあることを忘れてはいけません。フレグモーネの影響が完全にないか、レースに行ってのテンションなどは慎重に見極める必要があります。 ・ 未来への視点 : 今回のレースは、春のクラシック、特にNHKマイルカップや桜花賞といったマイルG1へ向けた試金石です。勝敗だけでなく、「厳しい流れの中で折り合いがつくか」「直線の長い京都で末脚を持続できるか」といった内容面に注目することが、次走以降の馬券検討に繋がるでしょう。 補足: フレグモーネ : 皮下組織の化膿性炎症のこと。競走馬では脚部に見られることが多く、発熱や腫れを伴い、調教やレースを休む原因となる。