シルクロードステークス、京都芝1200mという舞台において、ファンの脳裏に常に過ぎるのは「枠順」の二文字ではないでしょうか。 短距離戦におけるスタートの重要性は言うまでもなく、特にコーナーまでの距離が短いこのコースでは、与えられた枠が各馬の運命を大きく左右すると言っても過言ではありません。 過去の名勝負や悔しい敗戦の記憶を呼び起こしながら、今年の出走馬たちがどのような枠順で、どのような「有利・不利」を背負うことになるのか、その深層を探っていきましょう。 シルクロードステークスの枠順について、事前に整理したいポイント 一般的に、京都芝1200m(特にBコース使用時)は「内枠有利、外枠不利」という定説が根強く存在します。 内ラチ沿いをロスなく立ち回れる馬が有利であり、外枠の馬は距離ロスを強いられる、というのがその根拠です。 しかし、今回に限って言えば、その定説をそのまま鵜呑みにするのは危険かもしれません。 京都競馬場の改修後、馬場状態によっては外からの差しが決まるシーンも増えてきています。 「過去傾向で内枠が強いが、改修後の変化に違和感を持つ」という指摘が見られます。 つまり、単に内枠だから有利、外枠だから不利と決めつけるのではなく、当日の馬場バイアスや各馬の特性と照らし合わせた上で、枠順の持つ意味を再解釈する必要があるのです。 シルクロードステークスにおける各馬の枠順と有利不利 各馬に与えられた枠順が、現在のコンディションとどう噛み合うのか。 内枠の馬たち(有利とされるが…) : アブキールベイ : 最内枠を引き当てたものの、前走比+16kgという大幅な馬体重増が気になるところ。「想像以上の成長」という陣営コメントが言葉通りであれば、内枠の利を最大限に活かせるパワーアップと捉えることもできます。坂路54.3-11.8の好時計もその裏付けとなるかもしれません。 カルプスペルシュ : 2枠という好枠。坂路54.5-12.5とまずまずの動きを見せており、「能力十分」という陣営の自信が内枠からのスムーズな競馬で発揮されれば面白い存在です。 中枠の馬たち(展開の鍵を握る) : ビッグシーザー : 真ん中の枠から、坂路51.7-12.1の猛時計をマーク。「仕上がり万全」のコメント通り、自在なポジションからレースを運べそうです。 ヤマニンアルリフラ : 今回ブリンカーを着用予定。これが集中力向上につながれば、中枠からでも自身の競馬に徹することができるでしょう。 外枠の馬たち(不利を覆せるか) : ロードフォアエース : 8枠という一般的に不利とされる枠ですが、「好調アピール」のコメントと坂路52.3-12.6の時計は無視できません。外からスムーズに加速できれば、不利を覆す可能性も秘めています。 レイピア : こちらも外枠ですが、坂路51.1という素晴らしいスピードを見せています。「斤量的に好走期待」という陣営の言葉通り、軽斤量を活かして外から一気にハナを奪うような競馬ができれば、枠の不利は関係なくなるかもしれません。 ダノンマッキンリー : 「末脚魅力も出遅れ癖あり」という評価。外枠であれば、出遅れても包まれるリスクが少なく、自分のリズムで競馬ができるという逆転の発想も可能です。 シルクロードステークスの枠順の注意点と次の見方 ・ 視点の再構築 : SNS等で囁かれる「内枠絶対有利」の声を一度解体してみましょう。内枠でも馬群に包まれて動けなくなるリスクはありますし、逆に外枠の馬が揉まれずにスムーズに能力を発揮することもあります。特に改修後の京都コースでは、その傾向が強まっている可能性を考慮すべきです。 ・ 未来への視点 : 今回のレースは、単なる結果だけでなく、「改修後の京都芝1200mにおける枠順の有利不利がどのように変化しているか」を見極める重要な試金石となるでしょう。その結果を、次の短距離重賞の予想に繋げていく視点を持つことが重要です。