2026年ユニコーンステークスの追い切り診断|ソルチェリアの猛時計と注目馬の仕上がりを徹底解説

投稿: 2026年04月30日 09:49最終更新: 2026年04月30日 09:49...

2026年5月2日(土)に京都競馬場で開催される「ユニコーンステークス(GIII)」。

2024年のダート体系整備に伴い、東京ダート1600mから京都ダート1900mへと舞台を移し、東京ダービーを目指す3歳世代にとって最重要のステップレースとなりました。

京都の1900mという特殊な条件下では、単純なスピードだけでなく、長く脚を使い続ける持続力が試されます。

今回は、各メディアで公開されている追い切り情報や陣営のコメントをもとに、上位人気馬を中心に各馬の仕上がりを「うまぴっく」編集部が詳しく分析しました。

2026年ユニコーンステークス追い切り上位評価

ソルチェリア:栗東CWで11.2秒!抜群の末脚を披露

今回の追い切りで最も大きな衝撃を与えたのがソルチェリアです。

1週前の段階で栗東CW(コース)にて一杯に追われ、6F 81.9秒、ラスト11.6秒という自己ベスト級の時計を叩き出していました。

注目すべきは、4月29日に行われた最終追い切りです。未勝利馬を追走する形で栗東CWを回り、上がり重点ながらラスト1Fで11.2秒という驚異的な瞬発力を披露しました。

併せ馬にも楽々と先着し、気配はまさに「抜群」と言える状態にあります。

大根田調教師は「いい感じにできている。最後までしぶとく脚を使える」とコメントしており、この終いの鋭さは京都の平坦な直線で大きな武器になるはずです。今回の追い切り診断では文句なしのA評価(最高クラス)です。

メルカントゥール:1週前CWで81秒台、盤石の仕上がり

1番人気が予想されるメルカントゥールも、予定通り極めて順調な調整過程を踏んでいます。

杉山晴哉厩舎らしく、1週前に栗東CWでしっかりと負荷をかけ、6F 81.3秒、ラスト1F 11.3秒という優秀なラップを刻みました。

併せ馬2頭に対して余裕の先着を果たしており、前走からの勢いをそのままキープしている印象です。

最終追い切りとなった4月29日は、栗東坂路で馬なり。4F 55.3秒、ラスト12.7秒と時計自体は目立ちませんが、これは1週前に十分な負荷をかけているため、微調整に徹した結果でしょう。

川田将雅騎手が継続して手綱を取る点も含め、隙のない仕上がり。評価は文句なしのAです。

シルバーレシオ:坂路で安定した時計、前走以上の気配

2番人気前後が予想されるシルバーレシオは、坂路を中心に調整を進めています。

1週前には栗東坂路で4F 53.2秒、ラスト2Fを12.5-12.2秒の加速ラップでまとめました。

最終追い切りも坂路で軽快なフットワークを見せ、55.0-12.4秒をマーク。過度な負荷を避けつつも、馬自ら進んでいく前向きさが感じられる内容でした。

野中調教師は「前走のように脚を貯めれば芝並みの末脚が使える」と語っており、岩田望来騎手とのコンビも3戦目とあって、陣営の自信が伺えます。安定感のあるB+評価とします。

注目馬の動きと陣営のコメント

上位人気馬以外にも、追い切りで興味深い動きを見せている馬が数多く存在します。

  • セイントエルモズ:美浦Wで乗り込まれ、最終は87秒台、終い11.9秒前後。息の入りが良く、距離延長にも対応できそうな落ち着きがあります。
  • コロナドブリッジ:芝からの参戦となりますが、動き自体は軽快。松山弘平騎手を背に、テンのスピードを活かす調整がなされています。ダート適性が鍵になりますが、状態面は良好です。
  • サイモンゼスト:追い切りでは後ろから追いかける形を徹底。終いでしっかりと前を捉える内容で、実戦的なトレーニングが施されています。

一方で、サウジダービー以来となるケイアイアギトは、海外遠征明けの調整がポイントとなります。実力は世代トップクラスですが、帰国後の環境変化にどう対応しているか、当日の気配まで注視したいところです。

また、ジェイエルモーダルなどは前走の疲れが取れつつある段階とのことで、上積みは期待できますが、現時点では「及第点」といった仕上がりかもしれません。

京都ダート1900mの舞台適性を調教から読み解く

京都ダート1900mは、スタートから最初のコーナーまでが長く、道中のペースが緩みやすい反面、3コーナー付近からの持続力勝負になりやすいという特徴があります。

そのため、坂路で短い距離のスピードを磨くよりも、ウッドチップ(CW・W)コースで長めから追い切り、終いまで脚を伸ばしきっている馬を高く評価すべきでしょう。

その意味では、ソルチェリアやメルカントゥールのように、CWでラスト1Fまで11秒台前半を維持できている馬は、このコースでの適性が非常に高いと推測できます。

逆に、坂路の時計だけで判断せず、併せ馬での反応や、道中の折り合いがついているかどうかに注目するのが、このレースの追い切り診断の鉄則です。

うまぴっく編集者の眼:京都ダ1900mという舞台は、3〜4コーナー以降の持続力が勝負を分けるため、ラスト1Fの時計だけでなく道中のラップに注目すべきです。特にソルチェリアが見せたCWでの加速は、コーナーを回りながら脚を伸ばし続ける今の京都ダートに完璧に合致する「勝ちパターン」の動きと言えるでしょう。
※本見解は著書『競馬を読むラップ分析』の分析ロジックに基づいています。

2026年ユニコーンステークス追い切りのまとめ

現時点での追い切り情報を総括すると、ソルチェリアの充実度が突出しており、時計・動きともに文句なしの状態です。

これに、安定した調整を見せるメルカントゥールシルバーレシオが続く構図となります。

最終的な全頭の公式タイムはレース前日に公開される予定ですが、今回ピックアップした注目馬たちの動きからは、非常にレベルの高い一戦になることが予想されます。

特に「終い11秒台前半」を楽にマークした栗東CW勢の走りは、馬券検討において有力な指標となるでしょう。

当日の馬体重やパドックでの活気も合わせ、各馬の「勝負気配」を最終確認することをおすすめします。