2026年1月、JRA賞の発表は、日本競馬史における一つの大きな区切りとして記憶されることになりました。 2025年度の年度代表馬に選出されたのは、 ダート界の至宝、フォーエバーヤング 。 日本調教馬として史上初めて、アメリカの最高峰レース「ブリーダーズカップ・クラシック」を制するという偉業は、芝中心に回ってきたこれまでの年度代表馬選考の常識をも覆す、あまりにも強烈なインパクトでした。 年度代表馬選出を単なる数字だけで見てしまう前に整理したいポイント 例年、年度代表馬の選考では「国内の芝G1レース、特に中長距離での勝利数」が重視される傾向にあります。 しかし、 今回に限って言えば 、その物差しだけで測ろうとすると本質を見誤ります。 フォーエバーヤングの評価を決定づけたのは、勝利の「数」ではなく、その「質と歴史的意義」です。 ダート競馬の本場アメリカで行われる、世界最高峰のダート戦BCクラシック。そこで勝利することは、長年日本競馬界が抱いてきた「見果てぬ夢」でした。 それを現実のものとした功績は、国内の芝G1を複数勝つことと同等、あるいはそれ以上の価値があると記者投票で判断されたのです。 これは、2024年から始まった「3歳ダート三冠」競走の整備など、国内ダート路線の地位向上が背景にあることも見逃せません。 フォーエバーヤングについて公式・報道で確認できる主要データ 基本情報: 父リアルスティール、母フォエヴァーダーリング(母の父Congrats)。栗東・矢作芳人厩舎所属。馬主は藤田晋氏。 2025年の象徴的な実績: ブリーダーズカップ・クラシック(G1・米デルマー): 世界の強豪を相手に、歴史的な勝利を挙げる。 ジャパンダートクラシック(Jpn1・大井): 国内の同世代ライバルを寄せ付けず、圧倒的なパフォーマンスで優勝。 ケンタッキーダービー(G1)でも僅差の3着と、年間を通じて世界トップレベルの力を見せつけた。 最新状況: 陣営は「ダートの本場で結果を出せたことは誇り。今後のローテーションも世界を見据えて考えていく」とコメント。2026年も海外遠征を含めた挑戦が期待されている。 今回の選出劇から見えてくる注意点と次の見方 ・ 誤解の解体: 「芝の有力馬が不在だったから」「消去法での選出」といった声もSNSなどでは散見されますが、これは誤りでしょう。 芝路線にも天皇賞馬やグランプリホースは存在しましたが、フォーエバーヤングが成し遂げた「世界一」という実績の輝きが、それらを凌駕したという解釈が妥当です。 ・ 未来への視点: 今回の選出は、日本馬の評価基準が「国内の芝」一辺倒から、「世界のあらゆる舞台での活躍」へとシフトする決定的な契機となるでしょう。