2026年京都新聞杯の最終追い切り評価|ベレシート、エムズビギンら有力馬の状態を分析

投稿: 2026年05月06日 14:03最終更新: 2026年05月06日 14:03...

日本ダービーへの「東上最終便」として知られる京都新聞杯。2026年も、クラシックの舞台を夢見る素質馬たちが京都芝2200mに集結しました。賞金加算が至上命題となるこの一戦では、各陣営の「仕上げの精度」がそのまま結果に直結します。

今年は特に、歴史的名牝クロノジェネシスの初仔であるベレシートや、5.9億円という破格の取引価格で話題を集めたエムズビギンなど、世代屈指の良血・素質馬が顔を揃えています。本記事では、5月6日時点で判明している最終追い切りおよび1週前追い切りの内容から、各馬の仕上がり状態を詳しく評価していきます。

現時点では全頭の最終追い切りが出揃っていない段階ですが、すでに行われた追い切りや1週前の動きから、各馬の勝負度合いを読み解くことができます。馬券検討の重要なファクターとなる「状態面」を整理し、ダービーへの切符を掴むのはどの馬か、そのヒントを探っていきましょう。

ベレシート:最終追い切りで示した「進化」の兆し

1番人気が想定されるベレシートは、5月6日に栗東ウッド(CW)で最終追い切りを消化しました。主戦の北村友一騎手を背に、馬なりでの併せ馬を敢行。6ハロン84.8秒、ラスト1ハロンは11.6秒(一部の計測では11.3秒前後)という好時計をマークし、僚馬を楽に突き放す動きを披露しました。

特筆すべきは、前走まで課題とされていた口向きの難しさが解消されつつある点です。斉藤崇調教師も「折り合いは楽にできている」とコメントしており、共同通信杯から一段階上のレベルに達した印象を受けます。前走はハイレベルな戦いの中での敗戦でしたが、中間の落ち着きを見る限り、京都の下り坂もスムーズに攻略できる下地が整っています。状態面に関しては万全に近いA評価を与えられます。

エムズビギン:1週前追い切りで叩き出した「S評価」の瞬発力

対抗格のエムズビギンは、1週前追い切り(CW)において終い10.8秒前後という破格の時計を記録しました。複数の専門媒体で最高ランクのS評価を受けており、その動きは見る者を圧倒する輝きを放っています。追ってからの反応、四肢の伸び、そして走りのバランスともに申し分なく、高額馬らしい底知れぬ素質を感じさせる内容でした。

最終追い切りの詳細はこれからとなりますが、1週前の時点でこれだけの動きができていれば、状態維持だけでも十分勝負になるでしょう。川田将雅騎手を配している点からも、陣営がここで確実にダービーへの優先出走権をもぎ取ろうとする強い意志が伝わってきます。素質と仕上がりが高次元でリンクしている1頭です。

伏兵勢の評価:ラディアントスターとカフジエメンタールの状態

ラディアントスター

関東からの刺客ラディアントスターは、1週前追い切りの動きが非常に鋭く、一部の専門家の間で熱烈な支持を集めています。美浦Wでのラスト1ハロンの伸びは、今回のメンバーでも最上位クラス。展開ひとつで上位を飲み込むキレを秘めており、状態面からは大物食いの予感漂う穴馬S評価と言えるでしょう。遠征を控えての最終追い切りで、落ち着きが保たれているかが最後のチェックポイントになります。

カフジエメンタール

毎日杯3着の実績を持つカフジエメンタールは、評価が分かれる1頭です。1週前は栗東CWで一杯に追われ、80.0秒という自己ベスト級の時計を叩き出しました。古馬オープン馬に併せ先着しており、負荷のかけ方としては理想的です。一部で「動きの力強さに欠ける」という指摘もありますが、毎日杯からの上積みは確実。実戦派らしい、粘り強い仕上がりに期待がかかります。

2026年京都新聞杯の攻略ポイント:追い切りから読み解く適性

京都芝2200mというコースは、外回りコースを使用し、3コーナーからの「坂の下り」でいかに息を入れ、直線での加速に繋げるかが鍵となります。追い切り内容から注目すべきは、単なるスピードよりも持続的な脚の使い方です。

  • サヴォアフェール:馬なりで軽快な動き。芝2戦目でさらに完成度が高まっており、京都の軽い馬場にフィットする気配です。
  • コンジェスタス:坂路とウッドを併用し、入念な調整。安定感のある動きで、大崩れしない状態にあります。
  • アーレムアレス:1週前追い切りで活気ある動きを見せ、前走以上の気配を漂わせています。

これら有力各馬に共通しているのは、1週前の時点でしっかりと負荷をかけられ、最終追い切りでは「反応の確認」に留められる余裕がある点です。これは、各陣営がこのレースをダービーへの「単なるステップ」ではなく、勝負の一戦として捉えている証左でもあります。

2026 京都新聞杯 最終追い切り 評価のまとめ

今年の京都新聞杯は、ベレシートとエムズビギンという、血統的背景も実力も兼ね備えた2頭の激突がメインテーマとなりそうです。追い切り内容からは両者ともに死角は少なく、ダービーへの切符を掴むための「勝負仕上げ」が施されています。一方で、ラディアントスターのような、追い切りのキレが目立つ馬が波乱を演出する余地も十分にあります。

最終的な判断は、5月8日頃に確定する枠順と、当日の馬場状態を加味して行うべきですが、現時点での追い切り評価としては、上位人気馬たちの信頼度は非常に高いと言えるでしょう。

うまぴっく編集者の眼:ベレシートを管理する斉藤崇厩舎と北村友一騎手のコンビは、かつてクロノジェネシスで一時代を築いた絆があります。母の初仔をこのダービー最終便で託す戦略は、陣営の期待の大きさと「ここでの賞金加算」という明確な勝負サインの表れでしょう。
※本見解は著書『騎手×調教師 黄金コンビの極意』の分析ロジックに基づいています。