2026年マイラーズカップ追い切り診断|アドマイヤズームとオフトレイルが圧巻の動き!安田記念へ向けた有力馬の仕上がりを分析

春のマイル王決定戦、安田記念の重要な前哨戦となる2026年マイラーズカップ(G2)がいよいよ開催されます。京都芝1600mの外回りコースを舞台に、今年も実績馬から勢いのある上がり馬まで、多才なメンバーが顔を揃えました。
このレースは、開幕週の良好な馬場状態で行われることが多く、スピード性能はもちろんのこと、休み明けの馬にとっては「どれだけ実戦に近い負荷をかけられているか」という仕上がりの差が直結します。本記事では、4月23日時点での追い切り情報を中心に、有力馬の状態を深く掘り下げていきます。
特に今年は、かつての輝きを取り戻そうとする実績馬や、京都コースを得意とする舞台巧者の動きが目立っています。最終追い切りで見せた各馬の反応や、陣営のコメントから、馬券検討の鍵となるポイントを整理しました。
アドマイヤズーム:ポリトラックで際立つスピード感と復調の気配
今回のメンバーで最も注目を集める1頭が、アドマイヤズームです。4月22日に行われた最終追い切りでは、栗東のポリトラックコースを選択しました。馬なりでの単走ながら、6ハロン83.9秒からラスト1ハロン11.5秒という抜群の瞬発力を披露しています。
友道調教師が「2歳時のいい頃に戻っている」と語る通り、かつて懸念されていた蹄の不安も完全に解消された様子です。スピード感溢れるフットワークからは、心身ともに充実していることが伺えます。1週前にはCWコースでしっかりと負荷をかけられており、A級の仕上がりと言っても過言ではありません。
かつての素質が再び開花しようとしている今、今回の追い切りで見せた落ち着きとスピードの両立は、本番での有力な勝利宣言と捉えることができそうです。
オフトレイルとウォーターリヒト:坂路で示した力強さと京都適性
京都コースで重賞実績を持つオフトレイルも、非常に好調な動きを見せています。最終追い切りは栗東の坂路で4ハロン53.2秒、ラスト12.0秒をマーク。余力を残しながらも一歩一歩が力強く、馬体の張りも申し分ありません。
吉村調教師が「京都が一番合う」と自信をのぞかせる通り、1週前のCW追いから逆算された調整は極めてスムーズです。開幕週の京都で求められる、直線の加速力と持続力が高いレベルで備わっていることを証明しています。
一方、ウォーターリヒトも坂路で14.6秒からラスト11.8秒という見事な加速ラップを刻みました。1週前にはCWコースで強めの調整を行っており、複数の専門家から高い評価を得ています。追込脚質ではありますが、この追い切りの動きを見る限り、開幕週の馬場でも届くだけの鋭い脚が使える状態にあります。
エルトンバローズ・ベラジオボンドら有力勢の調整状況
その他の有力馬も、虎視眈々と上位を狙う仕上がりを見せています。
- エルトンバローズ:栗東坂路でラスト11.7秒の鋭い伸び。1週前にはCWで一杯に追われており、叩き2戦目の上積みが顕著です。
- ベラジオボンド:1週前のCWから抜群の手応えを見せており、最終段階での完成度の高さが目立ちます。安定感という点ではトップクラスの評価です。
- シックスペンス:馬なり中心の調整ながらも、戸崎圭太騎手を背に軽快な動きを披露。無駄のない筋肉の付き方に好感が持てます。
- ファーヴェント:坂路での終い重点の調整ですが、12秒前半の時計を安定して出しており、及第点以上の仕上がりです。
全体的に上位人気馬の追い切り評価が高く、大きな死角は見当たりません。特に坂路で終い11秒台〜12秒前半をスムーズに出せている馬は、京都外回り特有の瞬発力勝負に対応できる可能性が高いでしょう。
2026年マイラーズカップ追い切りまとめと最終判断のポイント
今回の調査で明らかになったのは、アドマイヤズームとオフトレイルの2頭が、それぞれの調整過程において一際高い集中力を見せているという点です。前者はスピードの絶対値、後者はコース適性とパワーが強調される内容でした。
また、ウォーターリヒトのような追い込み勢も、坂路でこれだけの好ラップを出せている点は軽視できません。京都の開幕週は先行有利が定説ですが、これだけ動けている馬が揃うと、直線の決め手争いは非常に激しいものになるでしょう。
最終的な判断には、当日の馬体重やパドックでの気配、そして開幕週の馬場傾向の確認が欠かせません。しかし、現時点での「追い切り」という尺度で見れば、有力どころは総じて納得のいく仕上がりにあると言えます。
※本見解は著書『競馬を読むラップ分析』の分析ロジックに基づいています。




