2026年ヴィクトリアマイル最終追い切り評価|エンブロイダリーら有力候補の仕上がりを徹底解説

投稿: 2026年05月13日 14:03最終更新: 2026年05月13日 14:03...

2026年5月17日、東京競馬場で春の牝馬頂上決戦「ヴィクトリアマイル」が開催されます。府中のマイルという極限のスピードと瞬発力が求められる舞台に向け、各陣営の調整も熱を帯びてきました。

現在、正式な出馬表の発表を前にしていますが、特別登録馬たちの追い切り内容は非常にハイレベルなものとなっています。特に上位人気が予想される馬たちには、前走からの大きな上積みを感じさせる動きが目立っています。

本記事では、1週前追い切りから直前の最終調整まで、各馬の動きを精査して評価をまとめました。馬券検討の重要なファクターとなる「仕上がり」の差を、ここでしっかりと確認しておきましょう。

2026年ヴィクトリアマイル追い切り総評:ハイレベルな仕上がりが目立つ1戦

今年のヴィクトリアマイルは、上位勢の調整が非常に順調である点が特徴的です。特に美浦・栗東の両トレセンで記録された時計は、良馬場を想定したとしても優秀なものが多く、各馬のコンディションの良さが伺えます。

評価の中心は、加速力の際立つエンブロイダリー、状態を一段階上げてきたカムニャック、そして末脚の鋭さに磨きがかかったクイーンズウォークの3頭です。これらの馬は追い切りでの「手応え」と「時計」の両面で、他を圧倒する内容を見せています。

一方で、輸送を控えた最終調整を軽めに留める馬も多く、1週前の段階でどれだけの負荷をかけて「勝負の型」を作れたかが、今回の大きな分かれ目になりそうです。

【S~A評価】異次元の動きを見せる有力馬たち

エンブロイダリー:完成度は最高潮、文句なしの加速力

ルメール騎手とのコンビで注目を集めるエンブロイダリーは、美浦ウッドコースでの1週前追い切りで、見る者を圧倒する動きを披露しました。時計は65.9-11.1という猛時計をマークしています。

特筆すべきは直線での加速力です。併せ馬を外から追いかける形でしたが、持ったままの手応えで並ぶ間もなく突き放し、最後は11.1秒という圧巻の伸びを見せました。森一誠調教師も「文句のつけようがない」と語る通り、前走の阪神牝馬S時よりも馬体が研ぎ澄まされ、確実な上積みを感じさせます。

最終調整も軽めながら活気は十分。現時点での完成度としてはメンバー中トップクラスと言って間違いありません。

カムニャック:精神面の成長と「絶好」の最終調整

川田将雅騎手が手綱を取る予定のカムニャックは、調整過程の工夫が実を結びつつあります。1週前には栗東CWで馬なりながら猛時計を叩き出し、フットワークの伸びやかさが強調されていました。

懸念されていた精神面の高ぶりに対しても、プールを併用することで運動量を確保しつつ、落ち着きを保つ工夫がなされています。最終追い切りでは坂路を単走で駆け抜け、多くのメディアが「絶好の仕上がり」と報じるほどの内容を見せました。中距離実績のある馬ですが、この出来であればマイルのスピード勝負にも十分対応可能です。

クイーンズウォーク:昨年以上のデキか、終い10.8秒の衝撃

西村淳也騎手とのコンビで挑むクイーンズウォークは、栗東CWでの1週前追い切りでラスト1ハロン10.8秒という驚異的な瞬発力を見せました。ほぼ持ったままの状態でこの時計が出るのは、体調が良い証拠です。

昨年のヴィクトリアマイル2着という実績がありますが、当時と比較しても気負いがなく、道中の走りが非常にスムーズになっています。前走時から手応えが一変しており、状態面での上積みという点では、この馬が最も大きな変化を見せているかもしれません。

【B評価】逆転を狙う実力馬と注目の伏兵

チェルヴィニア:名手レーンを背に良化が顕著

レーン騎手を想定しているチェルヴィニアも、美浦ウッドでの動きは上々です。併せ馬でしっかりと負荷をかけられ、同入を果たしました。時計面でも前走を大きく上回る猛時計を記録しており、評価は「A」に近い「B」といったところです。

追い切りの質そのものは安定しており、本番での爆発力を秘めた仕上がりと言えます。輸送を無事にクリアできれば、上位争いに加わる可能性は極めて高いでしょう。

エリカエクスプレス:武豊騎手とのコンビで活気十分

エリカエクスプレスは栗東CWで単走ながら、80.9-11.1という非常に速い時計を記録しました。武豊騎手を背にした1週前追い切りでは、道中の力みも少なく、指示に対する反応の良さが際立っていました。

GI戦線での実績がある馬らしい堂々とした佇まいで、活気は十分です。突き抜けた評価まではいきませんが、この馬の力は出し切れる状態にあると見て良いでしょう。

その他の注目馬の動向

  • カナテープ:美浦ウッドで素軽い動きを見せ、11.3秒の伸び。地力強化がうかがえる内容。
  • ニシノティアモ:併せ馬で追われてからの反応が鋭く、追うほどに伸びる粘り強さを披露。
  • ラヴァンダ:馬なりで好時計をマーク。大きな上積みというよりは、状態キープに重点を置いた調整。

一方で、ジョスランやパラディレーヌなどは時計が平凡、もしくは動きに重さが残るという声もあり、現状では上位陣とのデキの差が少しあるかもしれません。

うまぴっく編集者の眼:東京マイルのGIでは、残り600m付近からの急激な加速力が勝負を分けます。1週前追い切りで終い10.8秒〜11.1秒という破格の時計をマークしたエンブロイダリーとクイーンズウォークは、このコースに必須の「加速のギア」を完璧に備えていると判断できます。
※本見解は著書『競馬を読むラップ分析』の分析ロジックに基づいています。

2026ヴィクトリアマイル最終追い切り評価のまとめ

今回の調査の結果、2026年ヴィクトリアマイルの追い切りにおいて、最も高く評価できるのはエンブロイダリーとなりました。前走勝利の勢いそのままに、さらに研ぎ澄まされた加速力は、東京の長い直線で最大の武器となるはずです。

これに続くのが、最終調整で「絶好」の評価を得たカムニャックと、驚異の終い10.8秒を記録したクイーンズウォークです。この3頭が、追い切りから見える「勝負気配」では一歩リードしている印象を受けます。

もちろん、当日の気配や枠順、輸送による馬体減りなど、最終的な判断材料は他にもありますが、現時点での調教評価を参考にすることで、馬券の期待値(EV)を高めることができるでしょう。正式な出馬表が発表された後は、各馬の馬体重やパドックでの落ち着きにも注目してください。