昨年の覇者が、再び府中のマイルに戻ってくる。 ウォーターリヒト。その名の通り、水のように澄んだ走りでファンを魅了してきた栗毛の馬体は、前走マイルチャンピオンシップでの15番人気3着という激走を経て、確かな充実期を迎えているようだ。 史上初の東京新聞杯連覇という偉業がかかる一戦。 多くのファンが彼の背中に熱い視線を送る中、陣営は静かに、しかし力強く、その準備を進めている。 春のG1戦線を見据えた重要なステップレースで、彼はどのような「答え」を見せてくれるのだろうか。 ウォーターリヒトの整理したいポイント 一般的に見れば、昨年の勝ち馬であり、前走でG1の舞台でも通用する力を見せたウォーターリヒトが上位人気に推されるのは当然の流れだ。 東京マイルでの実績も十分で、「買う根拠」は揃っているように見える。 しかし、今回に限って言えば、その「当然」の中に微かな違和感を覚える声もゼロではない。 一部のファンや関係者の間では、転厩後の関東遠征で見せたパフォーマンスの不安定さや、馬体重維持の課題を懸念する声も囁かれている。 単に「強いから買い」という単純な図式で片付けてしまう前に、彼が抱える課題と可能性を、今一度冷静に見つめ直す必要があるかもしれない。 ウォーターリヒトについて主要データ 最新の状態 : 最終追い切りは栗東坂路で単走、54秒0-12秒2をマーク。ラスト1Fで見せた鋭い伸び脚は、状態の良さを如実に物語っている。石橋守調教師も「納得のいく動き。力を出せる状態」と太鼓判を押しており、臨戦態勢は整ったと言えるだろう。1週前にはCWコースで3頭併せの最先着を果たしており、負荷もしっかりとかけられている。 基本情報 : ドレフォン産駒の牡馬で、現在5歳(2026年時点)。昨年の東京新聞杯覇者であり、東京マイルコースは通算[6-3-0-3]と得意としている。揉まれ弱い面があるため、スムーズなレース運びが鍵となるタイプだ。 ウォーターリヒトの注意点と次の見方 ・ 視点の再構築 : 人気先行の感も否めないが、追い切りの動きを見る限り、陣営の自信は数字以上のものがあるように感じられる。懸念される関東遠征の課題も、前走の好走で克服の兆しを見せており、過度な不安視は禁物かもしれない。むしろ、彼本来の「スムーズに運べた時の爆発力」に焦点を当てるべきだろう。 ・ 未来への視点 : ここでの結果が、春の安田記念をはじめとするG1戦線での立ち位置を決定づける重要な試金石となる。 補足: ドレフォン産駒とは、アメリカのダート短距離G1馬ドレフォンを父に持つ馬たちのこと。芝・ダートを問わずスピードとパワーを兼ね備えた産駒が多く、特にマイル以下の距離で活躍が目立つ。