春の3歳マイル王決定戦、NHKマイルカップへの重要なステップレースとなるニュージーランドトロフィー(G2)。 2026年は4月11日(土)、中山競馬場芝1600メートルを舞台に施行されます。上位3着までに本番への優先出走権が付与されるとあって、各陣営とも仕上がりには余念がありません。 特に今年は無敗の素質馬や重賞実績馬が顔を揃え、非常にハイレベルな戦いが予想されています。中山特有のトリッキーなコースを攻略するためには、スピードだけでなく、今の充実度を測る「追い切り」のチェックが欠かせません。 本記事では、最終追い切りの動きを中心に、有力馬たちの状態をプロの視点で深掘りしていきます。馬券検討の大きなヒントとしてぜひご活用ください。 2026年ニュージーランドトロフィー追い切り|上位人気3頭の仕上がりを分析 まずは、上位人気が予想される3頭の最終追い切りの内容を詳しく見ていきましょう。いずれも順調な調整過程を歩んでおり、本番に向けて高いレベルの仕上がりを見せています。 ロデオドライブ:抜群の手応えで余力十分 デビューから中山マイルで2連勝中と、コース適性も抜群の ロデオドライブ 。最終追い切りは美浦のウッドコースで行われ、格上のモンシュマン(3勝クラス)を3馬身追走する形からスタートしました。 直線では内に入り、馬なりのままスムーズに加速してクビ差の先着を果たしています。時計は6F 84.2-67.8-52.6-39.0-12.4と、全体時計こそ目立つものではありませんが、 抜群の手応え を保ったまま余力を残してゴールした点が強調材料です。 管理する辻調教師も「走れる状態にある」と太鼓判を押しており、1週前からの乗り込み量も豊富。素質を十分に発揮できる態勢が整ったと言えるでしょう。 ゴーラッキー:横山武史騎手を背に圧巻の瞬発力 無傷の2連勝でここに挑む ゴーラッキー は、美浦ウッドコースで主戦の横山武史騎手を背に最終調整を行いました。オープン馬ペリエールを追走し、直線で内へ誘導されると、軽く仕掛けられただけで1馬身の先着を決めました。 6F 82.1-67.4-52.8-38.1-11.4という 優秀な時計 をマークしており、特にラストの伸び脚は非凡なものがあります。黒岩調教師によれば、騎乗した横山武史騎手も「すごく乗りやすい」と好感触を示しているようです。 1週前にはさらに速い79.6秒という猛時計を出しつつ、終いも11.7秒でまとめており、状態に関しては最高潮に近いと考えられます。中山マイルへの対応が鍵となりますが、この動きであれば克服も十分に可能でしょう。 ディールメーカー:併せ馬先着で着実な進歩をアピール 3戦2勝と底を見せていない ディールメーカー も、ウッドコースで好気配を漂わせました。2馬身追走する形から馬なりで半馬身先着し、6F 86.1秒、ラスト1F 11.7秒を記録しています。 派手な時計ではありませんが、リラックスした走りの中にも力強さが感じられ、前走からの上積みが期待できる内容です。戸崎圭太騎手とのコンビで、安定した立ち回りを見せてくれそうです。 逆転を狙う有力馬・注目馬の動向 上位人気馬以外にも、追い切りで目を引く動きを見せている馬が数多く存在します。混戦模様のニュージーランドトロフィーにおいて、これらの中間評価は重要です。 ジーネキング :1週前追い切りで美南Wにて83.4-11.0という、終い重点ながら非常に鋭いラップを刻みました。格上の2勝クラスを0.4秒突き放す内容で、スプリングステークスからの巻き返しを予感させる気配です。 ヒズマスターピース :牝馬ながら乗り込み量は非常に豊富です。1週前には美南Wで馬なり併せを行い、67.4-11.7と軽快な動きを披露。クイーンカップ3着の実績があり、ここでも軽視は禁物です。 ハノハノ :栗東からの遠征となりますが、1週前にCWコースで終い11.6秒と鋭い反応を見せました。新馬戦勝利時のパターンに近い調整がなされており、不気味な存在です。 ガリレア :ポリトラックコースでの最終追い切りとなりましたが、前走同様のデキは維持している印象です。サウジアラビアロイヤルカップ2着の実績があり、地力は上位。当日までにどこまで活気が戻るかが焦点です。 調整過程から見る本番のポイント 近年のトレンドである 外厩活用 についても触れておきましょう。今回の出走予定馬では、ゴーラッキーやシュペルリングがノーザンファーム天栄から、ディールメーカーが山元トレーニングセンターからそれぞれ帰厩しています。 ロデオドライブについても、ノーザンファーム天栄での調整を経て非常に良いコンディションで戻ってきているとの情報があります。これらの馬は、トレセンでの滞在期間を絞りつつも、高い負荷をかけた追い切りを消化できている点が共通しています。 また、ニュージーランドトロフィーは伝統的に先行有利・内枠有利の傾向が強いレースです。追い切りで「前向きな気合」を見せている馬や、コーナーでの加速がスムーズだった馬は、中山マイルの舞台で大きなアドバンテージを得る可能性があります。 ロデオドライブやゴーラッキーのように、併せ馬で内に潜り込み、鋭く抜け出す予行演習ができている馬は、実戦でもスムーズな競馬が期待できるでしょう。 まとめ:2026年ニュージーランドトロフィーの追い切りから見る推奨馬 今回の調査から、上位人気馬が揃って順調に仕上がっていることが確認できました。特に ロデオドライブ の余力十分な動きと、 ゴーラッキー の破格の時計は、他馬を圧倒する気配を放っています。 一方で、 ジーネキング のように1週前追い切りで変わり身を見せている馬もおり、波乱含みのレース傾向を考えれば、これらの穴馬にも注意を払う必要があります。 最終的な判断は、枠順確定後の並びや、当日のパドックでの気配、そして馬場状態を総合的に考慮して行うべきでしょう。NHKマイルカップへの切符を手にするのはどの馬か。4月11日の発走まで、最新の動向から目が離せません。