2026年京都新聞杯の枠順確定!ベレシートとエムズビギンは極端な枠へ|データと有力馬の評価を徹底分析

2026年5月9日(土)、京都競馬場で開催される第74回京都新聞杯(GII、芝2200m外)の枠順が確定しました。日本ダービーへの最終切符をかけたこの一戦に、今年は16頭の精鋭が顔を揃えています。
現時点での注目は、なんといっても上位人気を二分するベレシートとエムズビギンの2頭です。しかし、確定した枠順を見ると、ベレシートは8枠15番の大外寄り、エムズビギンは1枠2番の内枠という、ともすれば「試練」とも取れる配置になりました。
京都芝2200m(外回り)というタフな設定において、この枠順が各馬の評価にどう影響するのか。過去の傾向と追い切り評価を交えながら、枠順確定後の注目ポイントを深掘りします。
京都新聞杯の枠順傾向:1枠と8枠に潜む「魔物」
過去20年以上のデータに目を向けると、京都新聞杯における枠順の有利不利は非常に顕著です。馬券検討の際にまず頭に入れておきたいのが、極端な内枠と外枠の成績の低さです。
1枠は過去20年でわずか1勝。フルゲートに近い多頭数になりやすいこのレースでは、最内のポジションは「交通渋滞」に巻き込まれるリスクが高く、直線で進路を確保できずに脚を余すケースが散見されます。
一方で、8枠も決して楽ではありません。特に16頭立ての今回のような多頭数では、外を回らされるロスが致命的になりやすく、回収率の面でも苦戦を強いられています。過去に8枠から勝利した例もありますが、その多くは少頭数で行われた際のものでした。
対照的に安定した成績を残しているのが、3枠から6枠にかけての中枠勢です。複勝率・回収率ともに水準が高く、馬場の真ん中からスムーズにポジションを取れる枠が、現代の京都新聞杯における「黄金ゾーン」と言えるでしょう。
1番人気ベレシートは8枠15番、能力で「大外」を克服できるか
母に名牝クロノジェネシス、父にエピファネイアを持つ良血ベレシートは、8枠15番からの発走となりました。共同通信杯などこれまでの実績や、卓越した切れ味を考えれば、ここでも主役候補であることは間違いありません。
枠順確定後の評価としては、「能力は抜けているが、大外枠は不安」という声が多く聞かれます。北村友一騎手がどのタイミングで外から進路を確保し、持ち味の末脚を爆発させるかが最大の焦点です。
ただし、中間の追い切り評価は「A級」と極めて高く、状態面は文句なしの仕上がり。もし外を回らされるロスがあったとしても、それを力でねじ伏せるだけのポテンシャルを秘めています。多頭数の中での揉まれにくさをプラスと捉える向きもあり、軸としての信頼度は依然として高い状況です。
1枠2番エムズビギンと川田騎手、内枠の壁をどう突破するか
2番人気が予想されるエムズビギンは、1枠2番を引き当てました。先行・差しを自在に使い分けるセンスがあり、京都重賞で抜群の相性を誇る川田将雅騎手が手綱を取る点は大きな強調材料です。
しかし、前述の通り1枠はデータ的に厳しい枠。内々で脚を溜め、最後の直線で一瞬の隙を突く技術が求められます。陣営としてはもう少し外の枠を望んでいたかもしれませんが、追い切りでは「S級」相当の破格の時計をマークしており、デキの良さはメンバー随一。ダービーへの賞金加算が至上命令である以上、川田騎手の手腕によるエスコートに期待が集まります。
枠の恩恵を受ける「中枠」の注目馬たち
極端な枠を引いた上位2頭に対し、絶好の枠を手にしたのが中枠の伏兵たちです。特に以下の馬たちは、枠順確定後に評価を上げる形となりました。
- コンジェスタス(3枠5番):西村淳也騎手を背に、好枠からスムーズな競馬が期待されます。前走の内容も良く、枠の利を活かせば上位食い込みの可能性は十分です。
- サヴォアフェール(5枠10番):松山弘平騎手とのコンビ。エピファネイア産駒らしい上積みが期待されており、中枠からロスのない立ち回りができれば面白い存在です。
- バドリナート(4枠8番):坂井瑠星騎手鞍上。安定した走りが魅力で、この枠なら好位での競馬が可能でしょう。
これらの馬は、ベレシートやエムズビギンが枠の不利によって立ち遅れた際、真っ先に台頭してくる「紐」あるいは「対抗」としての期待値が高い存在です。
2026年京都新聞杯の枠順後評価まとめ
今年の京都新聞杯は、能力上位のベレシートとエムズビギンが、それぞれ懸念のある「外枠」と「内枠」に振り分けられたことで、馬券的には非常に興味深い構成となりました。
過去の統計を重視して、中枠のサヴォアフェールやコンジェスタスから勝負するのか、あるいはそれらのデータを覆すほどの有力馬2頭の「個の力」を信じるのかが、予想の分かれ目となります。脚質的には「差し優勢」のレースであり、上がりの速い馬に有利な展開になることが予想されます。
当日の馬体重やパドックでの気配、さらには京都の馬場状態をギリギリまで見極めることが、的中への鍵を握ることになりそうです。
※本見解は著書『騎手×調教師 黄金コンビの極意』の分析ロジックに基づいています。




